もう7~8年近く前になるのだろうか・・・
研修で一緒になった男性が起業して、先月10年ということで10周年パーティーにお招きいただいた。
イルサルトの末廣さん。
いつだったか、彼は10周年にはビルボード大阪を貸し切り、大好きな綾戸知恵さんを呼んで、お客さまと一緒にパーティをすると断言した。
その夢のようなことを彼は現実にした。
「素晴らしい」の一言につきるパーティだった。

パーティ会場の入り口で末廣さんと
イルサルトこと、仕立て屋さん、もちろんお客さまのデータは収集していると思うが、お客さまの好みはあまり聞かず、人となりや仕事の内容、置かれている立場、経営者としての理念などをしっかりヒアリングする。
そしてその人にふさわしいスーツを仕立てる。
大量データが蓄積されているのは、多分自分の頭の中や感性の中で、そこからその人に合った、唯一無二の装いを作り上げるのだ。
装うことによって作り上げられる、その人の個性や自信をさらに引き出す。
洋服を作っている、というよりその人を作り上げている。
パーティの演奏途中、綾戸知恵さんは時々素敵なことを話した。
この建物だって、私の歌だって、そして末廣さんのつくる服だって、集う人がいて、聴いてくれる人がいて、着てくれる人がいて初めて成り立つものなんだよ。
だから、お客さまを大事にして、ファンをたくさん作らなきゃあかんよ。・・・と。
ビジネスの的を得ていた。
「着る」ということは一つの行動を起こさせる大事なきっかけだ。
パジャマを着て寝る、スエットを着てくつろぐ、スーツを着て仕事に行く。
礼服を着て式に出る。
「着る」という大切さを改めて感じる。
特に男性の仕事着というとスーツ。
体に合ったスーツをオシャレに着こなす。
私もオシャレは好きだが、男性に関して言えばスーツ姿は好きだ。
なんと言っても、一番色気を感じる服装だから・・・。
仕事着なのに、ある意味戦闘服なのにセクシー?
いやいや男性は戦ってる時が一番色っぽい、と思うのは私だけじゃないと思うけど。

スーツ姿のベストドレッサー達
そしてこのイルサルトのビジネスモデルを見ていて思ったこと。
モノ中心の時代に大量生産をし大量雇用をして、自ずと中間層が消費を底上げしてきた。だから経済効果があった。
ところが今や、モノがあふれる時代。大量生産は悪。
時代はモノ中心から、データ中心の時代になった。その多くのデータから需要を読み取って、必要なものを提供するようになった。消費者のモノの消費の仕方も変われば、モノを提供、生産する側の生産量も変わった。
仕立て屋さんは昔から存在したけど、イルサルトさんは今またこの時代に合っているビジネスモデルのひとつだと思った。あなただけに唯一無二のものを届ける。
ところで、私たち(の会社)だって、実はお客さまのデータをどっさり持っている。
それを加工して、あなただけに届けることはできる、と思っているんだけどな・・・
なかなか、一朝一夕にカタチにはではきない。
ぼんやりイメージは沸いているんだけどな・・・
まずはイメージすること、そして幸せな未来を描けることが大事。
このイルサルトのパーティーだって、数年前やりたいとイメージトレーニングして実現した。
脳は妄想と現実の区別がつかない、現実のようにイメージする事で妄想が現実化するという。
妄想は得意だ。さてさて楽しいことやなりたい自分、幸せな未来をイメージイメージ!
このイメージトレーニングの力をまざまざと実感した時でした。