還暦を越えて 初めの一歩 第6話 「五感を研ぎ澄ませ」


2年ぶりに私が師と仰ぐ藤村正宏さんの新春セミナーに出かけた。

私がもう13年も前に自分の会社を立ち上げる時、大いに背中を押していただいたのが師匠の塾と理念だった。

自分の会社を立ち上げる時にビビッていた私に

「ビジネスとは愛を届けることだよ」と言われ、

そっかー! それなら自分にもできるかもと思ってHIME企画を立ち上げた。

その信念は今もなお変わらず「ビジネスとは愛を届ける」ことだ。

 

師匠は毎年新しいことに挑戦していて、2年ほど前からは新春セミナーに演劇を取り入れている。

私も自分を支えてくれたエクスマがどんなふうに進化していくかを、時々自分の目で確かめている。今年は2年ぶりに出かけてみた。

今回は演劇に加えて落語や映画まで披露された。

エクスマで教えられたことのひとつに「練習」の大切さがある。

その一例としてショーパブでショーをする人たちの並々ならぬ練習時間のことを聞いて、実際にそれを観に行って実感したりもした。

それは人前で話をする時や、プレゼンも同じ。どれだけ練習したかでその伝わり度も変わる。

 

今回の演劇等もみなさんプロの俳優さんではないから、自分の仕事をしながらよく練習したなあ・・・とその努力や熱意が伝わってきた。皆キラキラして素敵だった。

 

演じられた劇は、自分たちが作ったアンドロイドが人の記憶まで搭載し、人間と同じ感情を持っていくというようなシュール、いやいや近い未来のお話。かな。

その劇の前の藤村氏のお話では、

10年後20年後、AIやロボットに仕事が移り、生産性はどんどん上がるから自分達は楽になるはず。なくなる仕事もあるけど、私たちはもっと高いレベルの仕事ができる明るい未来がある、と言っている。

ただ、自分たちの作ったものの奴隷にならないようにと言っていた。

今でさえ、例えば人間の作ったスマホの奴隷になっている人もいる…かも。

便利にスマホを使いこなすならばいいけど、それを使って疲弊する人もいるなら、すでに私たちは自分たちの作ったものを自分たちで思うようにできない状態になっているのかもしれない。

自分たちで始末できないものを作ってはいけない、というのはSDGsの取り組みをしていても思うことだし、原発だってそのひとつ。

 

そしてそんな時に必要なのが感性。五感を研ぎ澄ませることだと。

感性が研ぎ澄まされると感情が豊かになり、感情が豊かになれば、他の人にも共感できるようになるし思いやりも生まれる、多様性も許容し、「ありがとう」ともいえる。

 

本来五感は生まれたときから持っている動物の感性。

見る、聞く、かぐ、味わう、触れる。五感を研ぎ澄ますということは野生の感を研ぎ澄ませということかも。

最近、1歳にも満たない孫と接する時間が増えたが、彼らは生まれた時は動物に近く、だから野生の感も優れていて、五感を最大限に生かしている。

音に驚き、新しい景色に目を見張り、母の匂いを察知し、何でも口に入れ確かめ、目の前のものを触ってみる。

大人になると、その五感の鋭さがだんだん無くなっていく。感動も少なくなっていく。

今の時代、人の「感情の劣化」と藤村さんが言っていた、それが起きると、切れやすくなったりする。

SNSやメディアの情報にうもれ、忙しくて自然に感動したり芸術に触れることを忘れてしのうのだろうか・・・。

努めて、自然に触れ、芸術に触れ、映画や音楽や演劇を鑑賞して五感を研いでほしい・・・と。

 

とりあえず今の自分、時々ちょっと感情が抑えられずに叫んじゃうことがあることを反省しつつ、

豊かな感性を磨いていきたい。

 

このセミナーの中の劇はキースジャレットの「ケルンコンサート」ではじまり、途中は私の若かりし頃の歌謡曲が流れた。キースジャレットって感性のかたまりみたいだし、歌謡曲は郷愁。

まさに感性を研ぎ澄ますことのできた、新春セミナーでした。

キースジャレットのアルバムどちらも名盤

キースジャレットのアルバムどちらも名盤

 


タイトルとURLをコピーしました