自分史 第31話 第三章 終の棲家は何処へ

自分の歴史
還暦の赤い車

2016年、(株)マルワに努めて30年、そして私は結婚して30年、

その時私はなんと60歳…還暦を迎えてしまった。

まだまだ遠い60代と思っていたのに、普通にその時はやってきた。

想像していた60歳のイメージとは違ってまだまだ行けそうと思う反面、

私には絶対ない!と思っていた白髪も見えてきたし、なんと自慢の視力が

瞬く間に落ちてきた。

老眼…白内障…

生まれてこの方、見えにくい世界を味わったことのない私は、

この状況は、とても不安だった。

見えにくい、ぼやける世界に何だか頭までぼやけて

思考能力も落ちる気がした。

老いるショック!

どれだけ視覚に頼ってきたんだろう自分は。

視力のない方々の気持ちを少しだけ察した。

ただ、幸い白内障は手術で治るし、老眼は矯正できる。

治せるものは治せるうちに治して、生きる元気を落としたくなかった。

 

還暦のお祝いは、赤いちゃんちゃんこじゃなくて、

私はそれまで大好きでずっと乗り継いできたロードスターを

思い切って赤にした。

赤はないよね、火の車とかみたいでね、なんて言ってきたけど、

赤い車を還暦のお守りにした。

これは今でも私を守ってくれると信じている。

還暦の赤い車

還暦の赤い車

 

還暦とは、暦が還る(かえる)こと=人生の新たなスタートが始まること。

 

一回りして知り尽くした人生、

これから何が起きるワクワクドキドキだ。

もう、年齢は気にしない、考えない、〇歳だからなんていう縛りはいらない。

60からだっておしゃれに生きるんだ。

 

還暦を多くの方や社員に祝ってもらい、

連れ合いからも、60のお祝いとか言って、いろいろい買ってただいた。

幸せな還暦です。

新たな人生のはじまり…

そう、いろいろなことが起こり始めます。

 

何が起こったか・・・?

 

この自分史の第一章、4話辺りからの話で登場した、

赤ずきんを食べちゃった狼さんの話。

中学を卒業して、音信も途絶え、

東京の大学に行ってしまったという狼さん。

 

中学の同級生の間でも「どうしているんだろう、会いたいね」

と10年くらい前から話題に上っていた、私の初めてのデートの相手。

 

なんとその狼さんと半世紀近くの時を超え、電話でその声を聞いたのは

60歳も終わりに近づいたころでした。

 

「会いたいね」と言っていた同級生が東京にいる中学の友人に会いに行き、

その友人である狼さんに、偶然に会うことができて、

私に電話をくれたのだった。

 

「もしもし…」

「もしもし…」

電話の向こうは、同じ60歳のはずだが、

私はあっという間に中学2年生になった。

「心躍る」という言葉はこんな時のためにあるのだろうか・・

中学の時、私にくれた「赤頭巾ちゃん気をつけて」は

いったい何だったんだろうか・・・。

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私、聞いてしまいました。

それは・・・「ラブレター」

主人公、薫君が、女友達の由美ちゃんを大切にしたいと想うように。

 

私の方が幼かったなあ、そんなところまで読み取れなかったよ。

生きてて良かった、そしてブログを書いてて良かったと思った。

そして何よりも嬉しかったことは、

もらった本の中に、遠回しの「告白」が隠されていたこと。

 

狼さんは、中学の時言っていたように「監督」になり

今でもドラマを作っているという。

そして、自分の作る作品に私を投影したりすると言ってくれた。

初恋は時効にならなかった。

今まで捨ててきたモノはたくさんあったけど、

残しておきたい気持ちに時効はない。

 

60歳って悪くない、こうして人生が還り巡る。

また新たな時を刻んでいける始まりと思えた。

 

さて、31話まで綴って振り返ってきた自分も、

いよいよ現在に追いついてきました。

 

これまでに書いた中で、まだまだ暴露できない思い出もある。

でも、ずっと心にしまっておきたいエンドレスの気持ちはそのままにして。

 

ここからは、リアルタイムのブログにしていきます。

第三章「終の棲家は何処に」のタイトルどおり、

まだ終の棲家は見つからず、

カタツムリのような日々を送る毎日です

 

 

 

 


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