息子の野球三昧の高校時代も、夏の大会が終われば大学受験が待っている。
さすがに本人も焦ったのだろうか…
夏の大会が終わるとすぐ、「夏休みに塾に行く」言い自ら勉強体制に入った。
何か目指すものがあるのか…
でも、それまでほとんど勉強している姿は見たことがない。
時々、遅くまでがんばってるなと部屋をのぞくと、
マンガを読んでいるか、F1を見ているか・・・。
よく見ていたのが「世界の車窓から」という5分くらいの番組。
これ、好きなんだよね~っとか言っている。
私は可笑しかった。
のんきなヤツ。
とはいえ夏休みが終わるといよいよ志望大学の選定に入る。
どうやら、学部を選ばなければ地元私立大学の指定校推薦ももらえるようだ。
親としては
「いいじゃん、そこでも、学部はどうであれ、○○大学卒っていうのには変わらないよ」
と親はさっさと受験が終わってほしいので気軽に言ってみると、彼は
「行かない」の一言。
どうやら行く先を決めていたようだった。
聞けば、得意な英語だけで勝負するらしい。
指定校推薦とは別に公募制推薦入学というのがあるらしい。
受験科目は英語のみ、
楽して受験できるところを探したようだ。
試験日は一般よりもかなり早い、11月。
私は彼が勉強しいてる姿を初めて見た、といっても過言ではないかも。
ただし、1か月。人生の1か月。
彼が頑張っている間、実は私もひとつの資格を取ろうと思ってがんばってみた。
これまた1か月だけ。
何かというと、その頃、2005年の秋頃。
私は自分で会社を立ち上げる準備にかかっていた。
それまでの印刷会社が苦手とする「企画」の部分をする会社だ。
といっても私には知識はない、ただし感性はある。
ロジカルな裏付けが欲しかったので、プロモーショナルマーケッターという資格に
挑戦していた。
この試験も11月。
黙々と勉強する親子の1か月が瞬く間に流れ、いよいよお互い受験の時。
彼は関西方面の大学を2校受験。
私は受験のために東京まで。
後は人事を尽くして天命を待つのみ。
待つことおよそ1か月…
そして結果発表!
おめでとうございます。
息子は受験した学校すべてに合格し、
私も資格取得。
センター試験もせず、3学期は悠々自適の登校で、
我が家は一足早く春を迎えることになった。
一安心。
次の春から京都に行くことになった息子。
どうやら私の子育ては、ここまでみたい。
あとの役目は仕送りだけか…。
。
私はというと、いよいよ起業へ。
ほんとにできるのか、迷って悩んで、いろいろセミナーにも出た。
最後に背中を押してくれたのは藤村正宏主宰エクスマでの学びと
藤村氏の言葉。
「ビジネスとは愛を届けること」の一言。
そっかー、そうなのねー、それなら私にもできるかも。
と、今までどんなセミナーに出ても不安が募るばかりだったし、
腑に落ちなかったのに、たった一言で落ちた。
ビジネスとは、私が思っていた難しい、重いものと捉えることはなかった。
私のできることだった。
「愛を届ける」
今でも、この真理は変わっていない。
ということで、
2006年2月HIME企画設立となる。
子育てを卒業して、私は少しずつやりたいことを始めていた。
ずっと乗りたかった車ロードスターを手に入れたのもこの頃である。

初めて乗りたい車に乗る

愛車ロードスター
。
。