自分史 第17話 第二章 ちょっと寄り道して 君住む街へ

なし
御岳山頂上

肝心なことを書き忘れていたので、話をちょっと戻す。

学生結婚をして、先生になって、不倫して・・・

裁判になって、

と言っても初めの結婚は籍が入っていなかったので、

被告人は私ではなくて、不倫相手の鳥原先生で、ややこしい話になって、

そして裁判が終わって、同じ職場を離れ、私は新天地で勤め、

晴れて自由の身。わーい。

 

ひと時、私たちはこの世の花みたいな時間を過ごした。

大手を振って遊びに行けるようになったから。

多分人生の中で、一番軽やかな時間だったかもしれない。

白山スーパー林道

自由の身になって楽しんだドライブ 白山スーパー林道途中

 

そんな時、鳥原先生のお父様が、御岳山に登るというので、

お誘いを受けた。

お父様は信心深い方だったので、毎月の伏見稲荷参りや、

御岳登山は恒例となっていた。

ここは結婚を認めていただくチャンス。

私は高校以来の登山にお付き合いした。

御岳山頂上

御岳山頂上

 

願掛け登山。

やってみるものです。

私たちは間もなく結婚を許してもらったのだ。

その後はトントンと、結納、結婚式の日取りが決まる。

 

私たちは結婚して、二人で教師を続けていくつもりだった。

そこそこ教師として活躍していた私たちは、未来が描けた。

二人ともいずれ校長になり、二人で先生をしていればボーナスもたっぷり。

年に2回は海外旅行。

お家を建てて、老後の心配もなし。

ほぼ年功序列で上がっていく給料で将来の生活設計はカンタンだった。

 

と、思っていたら、

結納の時、鳥原のお父様から

「中小企業の嫁たるもの、まず家業を継ぐものだ」

というお言葉をいただいた。

私たちは寝耳に水。

心の中で私は叫んでいたと思う、

『えー!!! そんなこと聞いてない~』

 

ただ、私は即答したと思う

「は…はい」

 

ちよっとショックだったが、もともと私は教師に執着はなかった。

というのも鳥原先生は聖職、と思っていたようだが、

私はその頃まだ、賃金に男女格差のある中、

平等に稼げる仕事だから、という不純な動機で先生になったからね。

 

よって、惜しげもなく教師を辞めて、新たなフィールドに立つことになった。

「中小企業の嫁」

これが私の新しい職業だった。

 

 


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