自分史 第11話 第二章 ちょっと寄り道して 君住む街へ

自分の歴史
先生1年生

大学4年生、ちょっと真面目な詰込学習をしたおかげで、私は何とか教員採用試験に合格した。

私のいた美術科では、この教員養成大学にいても採用試験を受験しないものもいた。

そして多分私も受験なんてしないだろうと思われていたひとりだから、

先生になることもまさか、と思われていたに違いない。

 

どこに就職しようかと迷うまでもなく、私にとってはこの教員採用試験が

お気楽な大学生活に終止符を打ち、そして社会人になるための試験でもあった。

 

と、同時に私は大学を卒業する寸前に、結婚をした。

いや、正確には結婚式をした。

入籍はせず、お互いの親戚と少しの友達を呼んで、

「教師になったら結婚してもいいよ」と言ってくれた彼と。

 

晴れて私は、その4月から教師となり、新妻となった。

まさに新生活のスタート。

 

私は知多市のつつじが丘小学校に赴任。

新任挨拶の貴重な写真

新任挨拶の貴重な写真

 

その頃、知多市内の新興住宅街で、つつじが丘団地とともに街ができあがっていた。

私も知多市の出身だが、小さい頃は山だったところだと思う。

 

担任は4年2組。1クラス40人足らずだが、その4年生は4クラスあった。

クラスを任される前に、学年主任になる先生から、

「由美さんのクラスには、おとなしそうな子を集めておいたからね」

と言われ、どういうことかと思ったら次に

「この学年ね、ちょっといわく付でね」

「・・・」

「いや、2年の時に集団万引きをしてね」

「はー」

と言われても、新任の私にとっては、ピンとこない。

その「いわく」は、いい意味ではないようだったが、

性善説の私は、いやいや、そんなことはない、みんないい子に決まっている、

と言われたことを払拭すべく、新人として彼らに立ち向かった。

先生1年生

先生1年生

 

とにかく、彼らを理解しようと、できるだけ教室にいて一緒に過ごす時間をとった。

放課も一緒に遊び、特に問題を抱えていそうな子には、目をかけながら話を積極的に聞いた。

学級経営なんて今思えば、何もできてなかったかもしれない、

ただ、ただ一生懸命の毎日だったような気がする。


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