HIME企画は今期、企画営業部となって活動をはじめた。
営業、企画、工務、制作、印刷という部署をもつ我がマルワは、
ご多聞にもれず、制作サイドと営業サイドで意見がかみ合わないことが時々ある。
目指すものは一緒のはずだ。
お客さまからお仕事を頂戴し、幾度が校正を重ねるうちに 最初営業スタッフがお客さまから聞いた生の声、それは感情もあり、時に熱い想いもある臨場感、それが伝票に落とし込んだ時点で、一端モノに変わる。
そのモノに臨場感を与えるためには、値段とかスケジュール、そしてやお客さまの気持ち、さらにお客さまのプロフィールまで書いて、仕事の背景を伝えなくてはならないと思う。
ただ、何度も校正を重ねるうちに、感動の温度はどんどん下がっていく。
100度で沸騰していたものが、60度の飲み頃下限になり40度の湯加減になり、だんだんぬるくなって、印刷部に行く頃にはすっかり冷めてしまい、ただの印刷物になってしまう・・・
ジャだめ、なのがマルワさんだと思う。
この温度を下げずに最後まで工程をつなげ、いかにしてお客様のところに熱い想いをもって届けるかが、大いなる課題。

部署を超えて楽しそうに仕事する社員
話は変わるが、先日RADWIMPSという若い世代に人気のロックバンドのコンサートに出かけた。
その時、たまたまアドリブだと思うが、観客との掛け合いの会話があった。
観客の若い男の子が「僕も憧れてバンドをやっているんですが、『心得』みたいなの教えてもらえませんか」という質問をした。
私が天才と思っているそのバンドの洋二郎さんは、こう答えた。
「今までに聴いたことがないような音楽を作りだそうとすることかな。新しいメロディだったり、ドラムだったら新しいフェーズだったり。今までにない、自分たちの世界をつくっていくこと」みたいなことを言った。
私は、それは真理だと思った。
そしてブランディング。
「価値」って、もちろん古き良きものにも大きな価値はあるけど、仕事をしていく中で、今まで通りでいい、ということはない。新しい発見や新商品、新しい仕事の仕方や、やり方を見つけてこそ価値があると思う。
このコンサート、音楽はもちろん最高に素晴らしかったが、この「心得」はメッチャためになった。
どんな仕事にも通じると思う。

RADWIMPS最高です
さて、マルワさんに話を戻すと、私が入社して30年あまり。
入社したとき私はタイプを打っていた。携帯もメールもない。
今や情報の伝え方は、想像もつかない程変わってしまった。
ただ、印刷機はほぼ変わっていない。
音楽もまた、楽器そのものは大きく変わっていない。
ただ、新しい音楽ができ、伝え方も様々になった。
さて、どうやってお客さまの気持ちをそのまま制作者に伝え、
どうやって商品にして、熱い想いのままお客さまに戻すことができるだろう。
今までにないやり方が必ずあると思う。
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