先週、名商主催のセミナーで
「SDGsが変える経営のカタチ」を聴いた。
大和総研の川口さんのお話だった。
今までにない切り口で、SDGsのお話を興味深く聴くことができた。
自分の知らなかったことを備忘録のために書いておきいと思う。
2015年に国連で採択されたこの17の目標と169のターゲット。
国連の公用語は6ヶ国語のため、日本語訳がなかった。
そこに博報堂がボランティアで日本語のコピーライトを作ったということだった。
まだSDGsを知らない30代の若い世代のコピーライターだったようだが、その内容を見て驚いたそうだ。
こんなこと、自分たちの小さい時から当たり前にやってきたことなのに、今さら何で……と。
なるほど、SDGsの前身はMDGsで開発途上国に対するものだったからそう感じてしまうのは無理はないかもしれない。
そしてこのセミナーのタイトル、最初「SDGsに乗り遅れるな」というタイトルだったそうだが、主催者側からちょっと難色を示されて変更されたらしい。
というのも、ビジネスの一時の流行ではなくてSDGsは大きな転換、パラダイムシフトを要求されているからだと。
「誰一人取り残さない」という原則は今までの競争原理とは真逆の原則。
現状から抜きん出よう、ではなく、「目指す未来の目標」のために今何をするかである。
日本でもそれを実現してきた人がいる。
例えばキャノンの例だった。
キャノンのトナーは始めリサイクルできなかった。それをみた当時の山路社長はそれではだめだと開発し、たった2年でリサイクルを可能にしたという。
そういった「これでは、マズイ、ここに行きつかなきゃいけない」という大風呂敷をまず広げることが大切だという。バックキャスティングの考え方だ。
自分の会社を見直すいい機会になるのもSDGsだ。
会社のリスクや悪いところに目を向けてみる。
例えば我社ならやはり廃棄するもの、紙ごみ。
特に印刷ならではの「紙」の循環。
そして雇用や働き方の多様なカタチ。社員や社会への教育。
これらのものにはいつだって何らの課題を抱える。
もちろん政府や経済界はすでに動き出している。
証券会社ではSDGsに取り組まない会社には投資しない。よく聞くようになったESG投資の推進。
銀行では融資基準にもなるという。
今年度外務省はJCI日本青年会議所にSDGs推進を要請し「SDGs推進宣言」をして中小企業への普及を目指している。
そのおかげで弊社にもいろいろお声がかかっている。
さて、何をしたらいいのか?
SDGs「S すでに D 誰もがしている G グッドなこと」と、昨年弊社のメッセナゴヤブースで掲げたコピー。これは意外と的を得たコピーだと思う。
誰だって、どの企業だって一つや二つ、いや気が付けばもっとたくさんの事のいいことをやっている。
まずは、それを17の目標と紐づけしてみる。
さらにできていないことが見つかったら、自分なりの企業なりの目標を掲げて、それに向かって取り組んでいくこと。
さっ、乗り遅れるな!
イオンナゴヤドーム店でのイベント・ボイメン田村君がファシリテーター
今月30日、名古屋青年会議所の主催でイオン名古屋ドーム店をSDGsジャックします。弊社社長も加わってのトークセッションや弊社ブースも出展します。もしよかったらのぞいてみてくださいね。
時代に乗り遅れないためにも。